★ 理想のコイビト ★

「ほら、全部聞いてたんでしょ?出てきなさいよ。」



え?なんで愛子ちゃんが俺のこと…。



「繭に話があるんでしょ?」



そうだけど……え!なんで!?



何がなんだか訳が分からなくて、ロッカーの中、ひとりオロオロしてしまった俺は、声のボリュームも気にすることなくバッと恭一を見た。