「ってか、さっきから聞いてたんだけどさ、それが喧嘩の原因?」
「喧嘩…っていうか、悠生くんが…」
「はいはい。その悠生くんが急にモテだしたのが気に入らなくって、勝手に拗ねてたってわけね。」
「ちがっ!」
「違わない。あんたのことだから、ヤキモチ焼いてんのバレたくなくて、悠生くん好みの心の広い彼女のままでいたいからって、勝手に距離置いてんでしょうが。好きなら言い寄る女の子、お得意の回し蹴りで蹴散らすか、調子に乗んな!って悠生くんシメればいいでしょ。ほんっとバッカじゃないの!」
「うっ。」
まるでマシンガンの如く言葉で繭を攻め立てる愛子ちゃん。
バカって、そこまで言わなくても…なんて思ってしまったが、今の俺の口許は引きつるどころか間違いなくニヤけてる。
ヤキモチって…繭ってばそこまで俺のこと……。
隣の相棒が呆れたように溜め息をつくが、今の俺には関係ない。
幸せすぎて完全に頭が沸いてしまった俺は、今すぐ叫び、飛び出して行きたいのを必死に堪えるように、扉をガンガン叩く、ふりをした。
「喧嘩…っていうか、悠生くんが…」
「はいはい。その悠生くんが急にモテだしたのが気に入らなくって、勝手に拗ねてたってわけね。」
「ちがっ!」
「違わない。あんたのことだから、ヤキモチ焼いてんのバレたくなくて、悠生くん好みの心の広い彼女のままでいたいからって、勝手に距離置いてんでしょうが。好きなら言い寄る女の子、お得意の回し蹴りで蹴散らすか、調子に乗んな!って悠生くんシメればいいでしょ。ほんっとバッカじゃないの!」
「うっ。」
まるでマシンガンの如く言葉で繭を攻め立てる愛子ちゃん。
バカって、そこまで言わなくても…なんて思ってしまったが、今の俺の口許は引きつるどころか間違いなくニヤけてる。
ヤキモチって…繭ってばそこまで俺のこと……。
隣の相棒が呆れたように溜め息をつくが、今の俺には関係ない。
幸せすぎて完全に頭が沸いてしまった俺は、今すぐ叫び、飛び出して行きたいのを必死に堪えるように、扉をガンガン叩く、ふりをした。

