「なぁ、恭一?」



「んー?」



「俺、イケメン?」



「は?」



鯉のぼりの季節も終わり、梅雨真っ盛りの6月某日。



いつもの屋上…じゃなく、屋上に繋がる階段にて、俺は手鏡片手にケータイを弄っていた恭一をチラリと見た。