「でも性格って…そんなの変えようないだろ。」



「ですよねー。」



恭一の言うことはごもっとも。



17年間、俺はこの性格で生きてきた。



そんな簡単に変えれるものじゃないのは分かってる。



でも俺には変えなきゃならない深刻な理由があって。



「ってか、前々から思ってたんだけどさ、お前、本当に繭ちゃんに好かれてんの?」



「………」



「ってか、愛子に聞いたんだけどさ、お前、繭ちゃんとケンカしてんだって?」



「………」



そう。3日ほど前から、俺は繭に避けられているのだ。