「振り向かせてみせますから。絶対」 もしかして、今日1番、心臓が音をたてたかもしれない。 「木田先輩よりも俺の方がいいって思わせます」 年下とは思えない低い声に、真剣で大人っぽい眼差し。 それでいて、高木君はさらに言葉をつなげる。