「あっ。更衣室混んじゃうよ!急ご!」 あたしの手を引いて、人ごみを掻き分けていく麻美。 そっか。そうなんだ。 高木君がチョットでも、心を開いてくれてるんなら、嬉しいよー。 *** 「なんつーか。終わったね」 「終わりましたね。早かった・・・。100とかあっとゆーまじゃんっ」 「麻美は平泳ぎだもん。長いっしょ?」 「そーでもないけどね」と苦笑された。