私とあなたの出逢いは
あんなにちっちゃい頃だった。

お互いのお母さんがお友達だったんだよね
だから第一印象なんてきっとあなたも覚えてないはず。

だけど中学校に入ってからなかよくなったんだよね。
あなたの周りの男子はにぎやかで私たち女子もにぎやかで
にぎやかグループでいっつもわいわい話してたよね。
その時はただのお友達って思ってたよ。

そんなある日あなたと同じ部活の男子に言われた。
「あいつ、お前のこと好きなんだよ。」って…。
その時、私の友達があなたのこと好きでさ
正直困った。だってその友達がいたから。
どうしたらいいかわかんなかった。
友達には
「ほんとにどうも思ってないからね!!」
とかゆってたっけかな?

でも実は心の中で気になりだしてて。
その話聞いてからなんだか欲深くなってきてて
だから期待ばっかりしてた。
それで好きになってってその友達にもちゃんと話せてさ。
それで7月4日…
私はあなたに告白したよね。

「私さぁ…つーくんのこと好きだったんだよね。」
「えっ…?」
「それで…付き合ってくれたらうれしいなぁって思って…」
「うん。いいよ。」
その瞬間私一気にテンション上がっちゃってさ
「ハグミー!!」
とか叫んでたよね。馬鹿みたい。


その日から毎日、
学校の廊下ですれ違う時は
手振って、ハイタッチして
クラスが違うあなたと私は、
お互いの教室通るときに手振ったりもしてたよね。

だから毎日幸せだったんだ…。
その時はまだ気づいてなかった。
こんなにもつらい未来が待ってるなんて…。


そして夏休みに入って
メールができなかったせいか私はふいにあなたの部活がない日は
電話するようになってた。

それであなたと最後に遊んだあの日…
7月28日。

あの日、あなたはもう…
私から気持ちが離れようとしてたんだね。
少しも気づけなかった。
でもね…
あの日はね、手繋いでくれるのがいつもより
遅かったの。
でも別れが来るなんて考えたこともなかった。

ある日から友達に
「ねぇねぇ、つーくんに別れようって言われたらどうする?」
そう聞かれるようになった。
きっとその友達には嫌われてたと思うんだ。
だから深くは考えてなかったんだ。

でも…
ある日の部活でコーンを取りにグランドにつながる
所まで取りに行ったとき
たまたま外にあなたがいたんだ。
目があって2人して無言になったよね。
全然笑顔なんてなかった。
私はその時に少し不安になり始めた。