「あたしは樹の何?」








「他人だろ。ってかそろそろお前うざいから出てけよ」




「…………」




こぼれそうになる涙を一生懸命堪えた。



「そうだね。他人だね。もう関係ないね。今までごめんね」


静かにそう呟いたが、あたしの気は晴れなかった。



だから、




「なんて言うと思ったか、馬鹿じゃねぇの?そんな奴のお世話なんかこっちから願い下げだ。じゃぁな」




最後まで口答えしてしまった。



そしてあたしは苦しそうにしている樹をほったらかして店を出た。




もう帰ってなんか来てやるもんか。






――――――――――病院