目を閉じ、起きていた体を横たえた安藤のお母さん。


その眼の上に自分の手のひらをかざす。


すると彼女は眠りにつく。




彼女から手をどけた俺は、自分の頬に涙が伝うのを感じた。




自分の限界は自分が一番よく分かっている。





きっとこれが最後の患者だ。