「もう、いい。
春ちゃんにはわかんないよ。
私の気持ちなんて。
春ちゃんみたいに、
何でも白黒付けてはっきり言える様な人にはわかんないよ!」


「分かりたくもない。ゆきみたいなうじうじした奴の気持ちなんて。」

突き放すように小春は言った。


「もういい!春ちゃんなんて知らない!」

ゆきはそのまま駆け出して行った。



残された小春のもとに遠慮がちにオレンジジュースが運ばれてきた。