いい天気だな。 如月圭は空を見上げ思った。 休日。 家にいても暇なので街をぶらついていた。 街を歩けば、10メートルおきに声をかけられる。 その中に彼の心を揺さぶる出来事はなかった。 もう帰るか。 と思った時だった。 「何で!?」 と大きな声が聞こえた。 どこからだろう、と辺りを見渡す。 間違っていなければ声の主は圭もよく知る人物のはずた。 カフェのオープンテラスの一席。 いた。