「銃? 」
「そっ! 私は遠距離タイプなの……… 」
ドンッ!!
「なっ!! 」
彼女がいきなり発砲した弾は俺の肩に命中した。
「くっ、拳銃でこの距離を正確に……… 」
俺は常日頃からどんな突発的な奇襲からも逃れられるように確実に50㍍は距離をとっていた。
今回はその距離が仇になったか………
しかも俺は近距離タイプ………まずいな………
俺がそんなことを考えている最中だった。
グシャッ………
「な!? 」
撃たれて10秒ほど経っていたはずなのに………
………右腕が吹っ飛んだ。
「ふふ、あたしは銃のスキルだけに9年分注ぎ込んであるの………狙撃力は勿論、改造スキルなんてのもねっ! 」
ち、弾になんか仕込んでやがったってことか………
………完全に油断した。

