「しかも君が………『8魁(ハッカイ)』の1人だなんて………ね 」
8魁………悪名高い、8人に付けられた称号、いやブラックリストみたいなものだ。
そして確かに俺もその1人だ。
とりあえず8魁に入っている時点でゲームの参戦者たちからはよく思われてないことは確かだ。
しかし………
「そんな知識まで持ってるとはとても素人には思えんな………お前、一体……… 」
「私は9年だよ………いや違うわね………調度今日で10年目だ 」
「!?」
10年目………
つまりこの試合で俺を倒せば………
「あなたみたいにアビリティ(能力)が貰えるわ 」
海長はニッコリと笑みを浮かべ腰から何かを取り出した。

