「ようっ! 拭崎~、おはす~! 」
いつものように隼人が俺ん家にまで迎えに来る。
「うすっ! 」
俺が自転車に跨がり、出発すると隼人が興奮気味に話し始めた。
「なぁなぁ! 今朝近所で若い男がホテルの個室でバラバラにかみ砕かれてたんだってよっ! 絶対『ソウル・デュエル』だよなぁっ! 」
「お前なぁ~ 人が死んでるのにそんなテンション上げて話すなよ…… 」
まぁ殺した当人が言えることじゃないか……はっはは!
「いや~、つい……… 」
「第一なんでそう思うんだよ、なんか自分のペットにでもやられたんじゃねんか~? 」
俺はいつも通り思いっ切り白々しい演技をかましていた。
「い、一体そいつ何飼ってたんだっ!? 」
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