それはきっと自らの誇り高き1撃が俺に効かなかったからではないだろう………



きっとその顔は………



「ば、化け物……… 」



「なぁ~んだ………やっぱりこの姿にビビってたのか…… 」



「ひっ、へ、変身能力!?…… ま、まさか……… 」



男はより一層青ざめた。



「そっ! 俺は10年間このバトルに残り続けてこの能力、『ソウル・ドレイク』を得たんだよ…… 」



「じ、10年…… よ、4歳からだと……… そんなこと……… 」



「これは精神力で戦うゲームだぜ? 」



俺は男の体を爪だけで包み込み、そのまま牙の前まで運んだ。


「ひっ! た、頼む………助け……ーーー 」



グシャッ……ーーー



ゴキッ……バリバリッ………



………ゴクン………



俺が変身を解いて、ハッと気がつけばもう朝だ。