ーデュエルが始まるー



ふ~む……今回は海辺か。



俺がフィールドを観察していると対戦相手であろう金髪の若い男が近づいてきた。


「今日は~、君かぁ~、弱そ…… 」



男は自身の丈の3倍はある巨大な金棒を悠長に構えて、俺を挑発してきた。



「ぶっ、くくくっ…… 」



俺はそんな姿を見ておもわず吹いてしまった。



「な、てめ~……俺はなぁ、今年でこの戦いに参加して3年も経ってるんだよ~…… 見たところお前高坊ってとこだろ? 」


「あぁ、高1だ…… 」



俺がそう答えると男は高々に笑い声をあげながら、金棒を振り上げ向かってきた。



「俺はなぁ、この世界では怪力スキルを上げに上げまくった、大超人なんだよっー!! てめ~みて~なガキは……1撃だぁあ!! 」


ドーーンッ!!!



俺は海まで吹っ飛ばされた。



「だっははははは~! これが実力の差だよっ!!」



「ふ~やれやれ…… 」



「!?」



俺は浜辺まで歩いてもどると男の顔は真っ青だった。