待ちに待った日曜日が来た。

私は、昼食もそこそこに珈琲スタンドに向かった。

2時少し前だから、また、店内で珈琲を飲みながら、凛子が来るのを待った。

「ごめん、香奈恵!」

凛子が着替えてやって来た。

私たちは、近くの喫茶店に入った。


「で、おじさんと話したの?


「うん、話した。」


「誰なの?こないだの女の子」

「女の子って言っても私たちより、年上だし、もう成人してるのよ」


「そうなのおんなじ位かと思った……それで?もう結論を先に言いなさいよ、あの人は、誰なの?」


私は、しびれをきらして、凛子をせき立てた。


「あの人は、私とおんなじだった。」


「えっ意味がわかんないよ」


「あの人、ニューハーフなんだ」