甘い無口な彼氏





「ん?何?」


「あれ」



そう言って前を指さした透弥くん。


「…あ」


そこには、キャラメルマキアートが書いてある大きな看板があった。



「透弥くんっ!あの店行こっ!」



透弥くんの返事も聞かずにあたしはその店に向かって走り出した。


理由はただ一つ。


あたしはキャラメルが大大大大好物なんです!!

キャラメルだけで生きていけるくらい!



「うわぁ…、美味しそう」



キャラメルマキアートの看板を見て一人呟く。

生クリームにかかっているキャラメルを見てるだけでニヤけてくる。



「入らないの?」