「何でずっと連絡くれなかったの?」





壱の肩に頭を預け、
少し、いやかなり疑問に思っていたことを聞いた。




「え…いや」

「壱っ」




ぎゅっと壱の腕を握る。







「…子供。」

「え?」

「子供できたらどうすんだ、って思って…」

「はい!?」






ビックリしすぎて
腰を抜かしそうになった。



壱が私から顔を背け反対の方向を向きながら言う。






「…学校辞めて、働いて、穂波と」

「私と?」





赤い耳を見つめながら
次の言葉を待つ。







「け、結婚…とか、考えてた。」

「壱…」





連絡がなくて不安で一杯だった私。
その時、壱はずっと私のことを考えていてくれたんだね。





「壱、ありがと…」

「…いずれこの計画実現させるけど。」




そっぽを向いていた顔を行き成りこちらに向け、貴方は笑った。











「壱となら良いかもね。」

「…っ、また襲うぞ?」

「嫌だよ!」

(んな、必死で否定すんなし)





おわり★