すると、睨んでいる私に気がついたのか渡部がこっちを見てきた。



しかし、渡部は何も見ていないかのように再び黒板を向いた。



あの日の渡部は何だったんだろう………?



何か……、何か知っている。



たぶん渡部は私の“何か”を知っている。



もしかしたら、“あの人”に関係することかもしれない。



………あ――、やめ。



これ以上は思い出したくない。



私は勢い良く席を立ち、屋上に向かった。



途中で雷鬼に会って話しかけられたが無視して屋上に行った。






屋上はやっぱり涼しくて、落ち着く。



私は空を見て、涙を流した。