―――私は族に関わってもいいのだろうか?



私が“月光”と知ったらきっと皆離れて行くに決まってる。



なら、“間宮澪”として此処に居ていいのだろうか?



皆が何も知らない時までは、



―――笑っていいのだろうか?



こんな私を



彼らは変えてくれるだろうか?



“月光”も彼らなら受け入れてくれる……!



………そんなはずないか。



私は族の人間から恐れられている“月光”だもんね。



かといって、“月光”やめる気もないけど。



『ふぅ』



私のため息は、車の音にかき消された