外はまだひんやりとしていた。



今は5月だしね。



梅雨時期に入ると月光活動暫く休止じゃん。



「ほら、乗れ」



優斗が顎でバイクの後ろを指す。



それに私はヒョイッと乗った。



私が乗ったとほぼ同時にバイクは発進した。



風が心地よい。



バイクってやっぱり良いよね。



欲しくなってきた。



でも、無免許はダメだよね。



もうちょっと我慢してチャリでも乗り回そう。



「おい、家どのあたりだよ。」



そう聞かれたので私は道を教えた――…。





『あ、ここでいい。ありがとう。』



私はとりあえず近所のコンビニで降ろしてもらった。



「おう。じゃーな」