着いたのは他の部屋より綺麗かつデカい部屋だった。



「澪ちゃん!待っとったで〜!」



会津泰斗のデカい声が部屋に響く。



『会津泰斗、煩い。』



私は睨み付けながら言った。



しかし彼は全く気づいてないらしい。



「澪ちゃん!フルネームじゃなくて名前で呼んで!」



『えー…、やだ。』



私がそう言うと会津泰斗が暴れ出した。



煩い。ウザい。



『あー、泰斗ね。ハイハイ。』



私がそう言うと泰斗がピタリと止まった。



「えー!?泰斗だけズルイ!僕のことも瑞希って呼んで!」