屋上から飛び降りた後、私は何事もなかったかのように、教室に戻った。 兄貴、バカだから大丈夫だよね? 私鍵持ってるってまだばれてないよね? 屋上は思い出深い。 そんな場所、手放せるわけないっての! 「……また、飛び降りたね」 すごっ、とつぶやく瑞希。 その直後、屋上のドアが開いた。 入ってきたのはやっぱり黎緒と竜神副総長の羽柴遠矢(ハシバトオヤ)。 「おっ、雷鬼。」 最初に喋ったのは黎緒。 「あ、こんにちわ」