そりゃ、兄妹ってわかってるしね。 でも、佐野優斗は兄妹でもない。 ―――…面倒だ。 今まで兄貴といても地味に暮らしていた私の生活は全て消えたな。 はあ。 最近ツイてないな。 私はそう思いながらズルズル屋上へ引っ張られて行った。 ―――キィ 今日も快晴だ。 なら、今日は繁華街に行こう。 昨日は行けなかったし。 「昨日ぶりやね。澪ちゃん。」