あたしは恐怖で
ガタガタと肩から震えが止まらなかった。



「ねえ……おねがい?」



こわい……こわい……こわいよ……


さっちゃん……!




「わ、わかった。…考えとくね」



あたしが
やけになって、そう言うと



「やったぁ!
ありがとうー千菜っ!」



さっきまでの雰囲気が嘘のように莉奈はパアッと明るくなって、あたしに抱きついてきた。




「く、苦しいよ~」



「あ…ごめんごめん!
千菜ありがとう。私、嬉しいよ。じゃ、よろしくね」



莉奈はそれだけ言うと
嵐のように資料室を出ていった。



その瞬間、
あたしは力が抜けて床に座り込んでしまった。




「こ…怖かった……」



初めて見た莉奈の顔に
恐怖心を消せないでいた。



でも、どうしよう……