「でも……っ、それとこれとは……!」
あたしは
反論しようと莉奈の目を見た。
しかし、莉奈の迫力に
一歩、後退りをしてしまった。
どうしよう……
いつものりっちゃんじゃない……
なんか、……怖い!
すると、莉奈は
一歩一歩とあたしに近づいてきて、近づいてくる度にあたしが後ろに下がってと、
そんな事を繰り返しているとあっという間に壁に追いやられてしまった。
壁と莉奈に挟まれる形になって、莉奈の迫力を直に感じて俯いてしまった。
「千菜は優しいから、あたしの頼み何でも聞いてくれたよね?」
「う、うん」
実行委員や飾り付け係
できることは何でもしてきたよ?
「……だから今回も、お願いしてるの。藤堂くん、ちょうだい?」

