「いいこと教えてあげる。」

ツバサくんがウインクしながら顔を近づけてきた。

触れるだけの一瞬のキス。

チュッ、と離れたのが名残惜しいなんて。

「クルミちゃんのファーストキス、俺だよ?」

思考が停止した。

言っていることが分からなかった。

「前に学校で寝ちゃったクルミちゃんに少々っ」

てへっ、とウインク。