女の子たちは少し驚きを見せたものの、すぐに笑顔になった。 「何この子っ!ちょー可愛いんですけどっ」 「妹?小4くらい?名前は?」 この男と同い年じゃいっ! 私は、怒りに体を乗っ取られ、ツバサくんに抱きついてしまった。 「ツバサくんに近付くなやオバサン。香水の匂い臭い、失せろ」 場が凍り付いたのがわかった。 だが、しょうがないと思う。 ずっと怒りをためていたんだから。