「ツバサくん、友達っていうのは友達の膝の上に乗るものですか?」
私が今座らせられている場所、それはツバサくんの膝の上。
「クルミちゃん、ちゃんとご飯食べてる?牛乳もしっかり飲んでるかい?」
「スルーですか?ご飯も牛乳も欠かしたことないですけどっ」
少しムキになりながら言い返し、空気に溶けてしまいそうなくらい小さな声でツバサくんのバカ、と呟いた。
が、不思議なことにどんなに私の声が小さくてもツバサくんは聞こえてしまうの。
ほら、今のだって聞こえてて仕返しに何かしようと企んでる笑みをしてる。
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