七海さんが携帯をいじり始め―― 「どうせ今日はこの辺の仕事してるんでしょ? 美雪が待ってるから30分以内に公園に来なさい。」 まさかその電話って… 「お兄ちゃんに電話しといたから。」 やっぱり。 「でも…仕事中でしょ?」 「良いの。忙しさに鎌かけて逃げてるだけだから。 ……それで来なかったら家のお兄ちゃんはその程度の奴だったってことだよ。」 お厳しいご評価で。