「龍はどうしてここに居るの?
まだ仕事残ってるじゃない。」




妙に粘つく甘ったるい声。




「――会いたい人が居たんだ。もう……会えたからいいや。行こう。」




この声は紛れもなく山田さんの声で……




「もしかしてさっきの眼帯の子?でも、龍の名字って"伊集院"だし。完璧人違いしてたよね?」




伊集院……?