「おい、離せよ。」 「良いじゃない、別に。」 「…………山田さん?」 聞き覚えのある声だと思った。 「誰、この不気味な子。こんな子龍は知らないでしょ〜?」 「!……………あぁ、そうだな。」 ――けど、人違い…だった? いつものような眼鏡をかけていなかったし、髪もモサモサじゃなく、ぴっちりと今風に決まっていた。 だけど、