もちろん過去にそんな経験もなければ、人に問うこともできない。 皆目見当もつかないが、自分なりに考えてはいた。 …原形を留めない程の損傷を与えるか、絶対に見つからない場所に捨てればいいのだ。 後部座席に布団を被り横たわっている死体の方を横目で見る。 本当は生きていて眠っているだけなのではないか。少しでもいい。動いてくれ。と懇願するような目で見るが、どうやらその願いは届きそうにもない。 彼女はピクリとも動かず、車の揺れに身をまかせていた。