『そろそろ終わる?7時頃迎えに行くね☆』

たったそれだけの文章だったが、僕にとっては重要な意味を持つものとなった。

このサツキという子が真希を車で送ってきた女なのだろう。
そして7時に、つまりあと1時間程でまた駐車場に現れる。

それだけは何とか回避したい僕は『なんか送ってくれるみたいだから迎えは大丈夫だよ♪』と返信を返した。

これで来ないという可能性は大きくなったはずだ。
まだ確実とまでは言えないが。
とにかくすぐにでもここを出た方がいいだろう。

腹が立つ程に使いづらい携帯電話をマナーモードに変え、自分のポケットへ入れようとして始めて自分がズボンもシャツも着ていないことを思い出した。