5年前――…



目の前には血の海に倒れている両親…。



「…お…お父さん…?お母さん…?」



そこに血まみれの1人の男が立っていた…。



男は口から零れた血を袖でふいている。



少女はただ呆然と見つめていた…。



「ガキがいたのか…」



男は少女に近づき、


「おいガキ…
生きるか死ぬか…選ばせてやる…」




















「……い…生きたい…」



少女は奮えながら小さく答えた…。



その瞬間少女の首筋に男は噛み付いた。



「…っ!?」




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