これまでのあらすじ…いつでも何処でも仮面をはずさない腐れ外道主人公(え?そうだったの?)の店長は、アルバイトである作者のアバターとともに来る日も来る日も勧誘から逃げ続けていた。そして自堕落で仕事をしない作者と、この物語を紡いでいくのだった。
「アルバイト君、無視して仕事をしなさい。」
「でも、きっと作者さんは取り合って欲しいんですよ。突っ込んで欲しいんですよ?」
「素直にナレーターとしての職務を果たしてもらうためだ。私も涙を飲んで無視している。」
仮面をしているので真偽は不明。おそらく嘘だ。
私は作者だ。それくらい判る。
そして今回の物語は長編になる可能性がある!!
「モリリスに餌あげといてねー。」
「了解です、店長!」
なぜなら!!
店長の秘密が明かされるのであーーーーーるっ!!
「と言ってます。店長。」
「無視だ無視。どーせ過去の恋愛遍歴とか適当にでっち上げてもてはやすんだろ?」
「作者ならではの過去の歴史の操作…ですね。恐ろしいです。」
しかし、今店長の言ったことはまず無い。
「どーしてですか?」
この国、世界のことをよーく考えてみろ。アバター君、店長君。
「こんな奴に君付けとか…むかつく。」
「世界…規模が大きすぎてわかりませんなー。」
それはっ!!この世界にはっ!!なんとっ!!
「なんと?」
「…。(どーせくだらないことだろ?あれだろ?厨二乙だろ?そのパターンだろ?)」
なーーーーーんと!!女性しかいなかったのだっ!!
「そー言えば。」
「そうだっけ?」
時はだいぶ昔へとさかのぼる。
可愛いもの蚤が生き残る世界の中、男は消えてしまったのだぁ!!
「貴様人類滅亡させるつもりか!?厨二乙!!」
「世界はきびしーですな。」
そして今お前が仮面をつけている理由もでっちあげてやったぜー!!
「設定前もって決めとけよ。」
「事なかれ主義?」
何か違います、アバターさん。
「で?どんな理由なんだ?没にしてやる。」
「どんなです?」
とりあえず仮面を外してみろ。店長。
「え?でもこれお前が絶対に外すなって言ったから暑苦しいのにつけてきたんだぜ?」
いいからいいから。
店長は仮面をゆっくりと外した。
「今から外すから待ってろ。ナレーション早すぎ!!」
仮面の奥には、それはそれは可愛らしい顔がありました。
「まあ、可愛いものしかこの世界には無いんだ。このくらい普通だろ?」
「可愛-ねー。」
「あまり言われると…照れる。」
でも、お前の奇人変人ぶりが発揮されてるのはそこだけじゃあないだろ。
何故、勧誘を断り続けているのか。その答えも、今ここにある。
「何処だよ。」
「宝探しする?」
アバターは無視しておこう。頭が悪すぎてついてこれてない。
店長、ちょっと耳貸せ。
「何処にだよ?声しかねぇだろがお前は。」
右側の壁でいい。来い。
「何だよ?」
…ゴニョゴニョ…かくかくしかじか…
「くすぐったい…良く聞こえない。」
…をさ…みろ。
「はぁっ!?」