どん底なわたしが、なにも考えずに歩き続け、たどり着いた場所は学校だった。





夏休み最終日

桜ヶ丘学園のグラウンド


そこには
サッカーをする熱い男たちがいた。


ボールを追いかけ
グラウンドを縦横無尽に駆け巡る彼らを見て、本気でかっこいいと思った。


彼らの生命が


夏の終わりの昼下がり

グラウンドいっぱいに輝いていた。