『あ、あの、この手紙渡してくれないかな?』

私に話しかけてくる別のクラスの女子は大抵こんな用事だけ。
そして相手は決まってー

『・・・誰に?』

私はわざと分かんない風を装おって尋ねた。


そして彼女は口を開いた、

『決まってるじゃない、桜咲 裕斗 君・・・貴女のお兄さんよ』