修哉の家を出て、私はまっすぐに桜井先輩の家に向かった。

自分の気持ちから逃げてはいけない。

修哉の優しさに後押しされて、私はまっすぐに先輩に向き合う決意を固めていた。

先輩のアパートの前に着きチャイムを鳴らしたが反応はない。

どうやら留守のようだ。

私は先輩が帰ってくるのを待つことにした。

今日は一段と冷え込み、吐く息は白く漂う。