その日から何度も修哉に抱かれた。

だけど、そのたびに桜井先輩の声や指先の感触が頭をよぎる。

私が好きなのは修哉・・・。
だけど先輩の温もりを忘れられない・・・・。

「柚菜・・・・。好きだよ。」

ベッドの中で修哉に甘い言葉をかけられても、どこか他人事のように冷静な自分がいる。

なぜなのかは自分でもわからなかった。

修哉の愛撫に体は反応する。
だけど、心が置いていかれているような気分。

「柚菜・・・・。何考えてるの?」

「あ、修哉カッコいいなぁと思って。」

修哉に気づかれないように笑顔を作る。

修哉は私の言葉に安心したように再び体のあちこちに唇を落とす。