「それよりさ、最近藤堂君と仲いいんじゃない?なんか進展あったの?」

「実はさぁ、告白したんだよね。それで、振られたぁ。」

「はぁ?なにそれ?そんな軽くていいの?あんたの思いはそんなもんなわけ?」

「うーん、うまく言えないけど、好きだったのは確かだけど、憧れに近かったのかもしれないな。それに、今は友達として話もできる。それだけで嬉しいんだ。」

「ふーん。そんなもんなのかなぁ?欲がないね。私だったらやっぱりつきあいたいとか、キスしたいとか、エッチしたいとか、いろいろ欲張りになっちゃうけどな。」

「エ、エッチって・・・・・。」

私は顔を赤くして下を向く。

「まあ、未経験の柚菜に言ってもまだわかんないかもしれないけどさ。」

私の中にあったのは先輩とのエッチ・・・・・。

幸いにも紗英は赤くなった私の顔を勘違いしてくれたみたいだ。

「そうだっ!桜井先輩とつきあって経験値上げてみたら?」

「はりきって何を言い出すかと思えば・・・・・・。」

私は飽きれ気味につぶやいた。