未来へ

「このままだと二人とも風邪ひくな。ちょっとおさまるまでオレの家で雨宿りしてけば。まだやみそうにないし。」

「えっ、でも・・・・・。」

あんなことされた手前先輩の家に入るのは躊躇した。

「なんかエロいこと考えた?」

またあの唇の片端を上げる笑顔。

何かをたくらんでいそうな。

「そんなことありません!でも何もしないでしょうね。」

「して欲しかったらするけど。でも、基本的には嫌がる女には何もしない。」

「こないだのは?」

「嫌がってなかったじゃん。それより、こんなとこにいたらホントに風邪ひくから早く中に入ろうぜ。」