未来へ

浩人と出会って半年。

いろんなことがあった。

だけど、やっと想いが通じ合ったと思ったのに、私は現実の重さに耐えられなかった。

自分の部屋に引きこもり、うまく回らない頭で考える。

過去の過ち。

それだけですまされるのだろうか?

誰にも愛されずにこの世を去った浩人の子供。

子供を奪われた母親。

血はつながっていなくても自分の息子に売春を斡旋する母親。

愛のないセックスを楽しむ女たち。

いろいろなことがとりとめもなくグルグルと頭の中を巡っていた。