「沙絢ぁぁぁぁぁ!!!!」
今日も叫ぶ。
「なんやねん」
笑いながら言う沙絢は、あたしの席に歩いてくる。
「ね!見て。」
あたしの人差し指の先には、まだ使いたての黒板の前で、座り込み、片足を伸ばして寝ている杉元良を指していた。
「ぁあ、杉?」
最近あたしは、良くんが少し気になっていた。
「うん。カッコよくない?」
良くんと沙絢は同小出身。
沙絢から聞くと、良くん。
昔は明るかったらしい。
「クールぶってるだけじゃん?しかも、不細工だし。」
良くんは周りから見ると美とは似ても似つけないらしく、所謂不細工と言うやつらしい。
でもあたしにはカッコよく見えて、不思議とあたしの口から杉元良の名前が出ることが増えた。



