“キーンコーンカーンコーン”
授業が終わるチャイムで、あたしは席を立った。
前の授業であたしは、中央委員と言う、クラス委員的な役職についた。
「優羽ちゃん?」
スクバに手を掛け、ポーチを取り出そうとした時。
出た。
あの、第一印象『関わりたくない』の沙絢ちゃんだ。
あたしは、少し引き吊った笑顔で、「ん?そうだよ」と言ったが、やはり逃げたくなった。
でも沙絢ちゃんは、表情を穏やかに変えた。
「ね!友達になろ!!仲良くなれそうな予感がする!!!ってさっき思った」
にへ。と笑いながら言うその顔は、何とも言えないくらい美形で真っ白な肌は、あたしの彼女への印象を一気に変えた。
「沙絢でいいから!優羽でい?」
フレンドリーなその姿からは、性格の悪さなど無く、あたしは、大きく頷いた。
沙絢と友達になってから。
あたし達は廊下で学年が注目するくらい、騒いだ。
クラスはもちろん学年の半数を知り合いにし、季節は5月。
小さな芽に蕾は見えてくる。



