鞄の片付けをしていた私は、視線が気になって顔を上げると、コウ君と目がバッチリあった。
・・・・私のこと?
?のまま、リュウ君の方に目を向けると、ニカッと笑って、
「ああ、朝同じ電車みたいで、たまたま会ったから一緒に来たんだ。」
コウ君は私を見て、
「自己紹介が遅れたな。オレは神谷 康矢だ。みんなからはコウって呼ばれてる。好きなように呼んでくれてかまわない。」
突然紹介されたので少し驚いた。
でも、優しそうな人だと思った。
コウ君は隣に座っているロー君に目線を向け話を続ける。
「こっちは海道寺 狼だ。」
ロー君は私に目を向け、
「ローって呼べ。」
かなりの上から目線の俺様だけど悪い人じゃなさそう・・・・多分・・・・。
「オレが教えたんだからお前も名乗れ。」
ハッ!忘れてた!!
『私は宮野 星来。セーラって呼んでね。』
「あぁ。」
と、ロー君は一言だけ反応した。
「ヨロシクなセーラ。」
コウ君は、優しい笑顔をくれた。
・・・・。
コウ君ってこんな顔もするんだなぁ・・・。
今までずっと真顔だったから新鮮・・・。
この3人とは、仲良く慣れそう!!
