バチッ・・


・・っ・・・うわー・・・目が合った!


でも勘違いかもしれないしね。


もう一度気になって、彼に視線を向けてみる。


え?ウソ・・・こっち来てる!!!!!


リュウ君は人を避けながら私の方へ確実に向かってきている。


わー!!どうしよう、どうしよう、どうしよう!!!!!よしっいったん落ち着こう・・。


セーラは冷静さを保とうと必死に、冷静さが無くなった脳を無理やり回転させる。


大丈夫!!!!きっと気のせいだ!そう、気のせい!!!


「おはよう!」


ビクッ!!!!!!


突然頭上から声が聞こえてきた。


そーっとぎこちない動きで顔を上げた。


そこには彼が・・・


え?私に話しかけてるのかな?


私はあたりを見回した。


後ろにはドア左右にはスーツを着た男の人と女の人。


すると急に頭に何か乗っかった。


乗っかったものを確認しようと上を見ると、彼の手のひらが私の頭をスッポリと覆っている。


「ははっ、星来に話してるんだよ。」


そういうと彼はニッと笑った。


『えっ!あっ・・ごめん!おはよう?』


「ハハッなんでおはようにハテナマーク付いてるの?」