周りを見ると、男子らは鼻の下を伸ばしたり、ホを赤く染めたりしていた。
下心丸見えだし・・・。
やっぱりモテるんだな。
・・・・・・・・・・・・・・・・なんか・・・・イヤ。
そんな目で見んな。
心臓あたりがムカムカする・・・・なんだこれ。
気のせいだな、数分前に会っただけでこんな気持ちになんかなるか。
気のせいのはず・・・・。
気を取り直して、彼女の方に顔を向ける。
彼女は周りの様子なんか考える余裕はないみたい。
顔、引きつってるもん…。
女の子はゆっくり立ち上がり、話始めた。
『えっと、えっと・・・・宮野 星来です。好きなものは・・・』
『1つにしばれないよ~・・・・えっと~・・』 ボソッ・・・
アハハハッ、たぶん声に出てるの気づいてないな。
がんばれ!
なんか助けたくなってくる。
すると彼女が口を開いた。
『すきなものたくさんありすぎて、1つに決まりません!とにかくいっぱい好きです!こんなんだけど、ヨロシク!』
アハハハハハハハ!!!!!!!!、こんな珍回答初めて!
やばい・・・!声に出そう!
オレぜってー顔ニヤケてる。
ばれないように顔を覆って背を向けた。
すると突然後ろから笑い声がした。
その声を聞いた瞬間みんな次々と声を上げて笑っていく。
もうムリ!
いままで我慢してたものが一気に溢れ出る。
「ブハッ・・アハハハハハハハ!!!」
ダメだおなか痛い!
女の子はホを真っ赤にさせ、顔を覆い椅子にストンッと勢いよく座った。
