またローに遅いと、グダグダ言われそうなので、早めにトイレから出て、教室に向かった。


と、思ったが・・・


「ここはどこだ?」


先ほどいた廊下と違うことに気づき、来た道を引き返す。


これじゃぁ早くトイレ出た意味ないじゃん・・・。


なかなか教室の場所が分からない。


しょうがない、誰かに聞くか・・・。


階段で話をしている2人の女子を見つけた。


近づいて話をかけてみる。


「あの~・・・・。」


「は、はい!」


2人の女の子がこちらに視線を向ける。


バッチが赤・・・ってことは、2年生か。


「1年2組の教室の場所ってどこか分かりますか?」


「あぁ、えっと・・・ここをまっすぐ行った2つ目の角を右です・・・。」


「ありがとうございます!」


そういうと、女の子のホが紅く染まった・・・。


「顔が赤いですけど、大丈夫ですか?」


そう聞くと2人の先輩は慌てて、


「だっ、大丈夫です!」


そう言って、足早に去っていってしまった・・・・。


本当に大丈夫かなぁ・・・。


そう思いながら、オレは教えてもらった道を進んで行った。